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槙本緑水のブログ
月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和2年10月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
夜静讀書(よるしずかにしょをよむ)     
意味は読んで字の如し。夜静かに読書をする内容の詩は漢詩の中に多く見られる。
出典:清・弘曆の詩に”夜静讀書”がある。
 
上級【漢字二体】
行書 草書
千峰紅葉村(せんぽうこうようのむら)    
多くの峰は紅葉の景色の多い村に聳えている。
出典:恭城懸 其一 藍智(元末明初)
 
 
【細字】
【臨書】
微風徐動(九成宮冷泉銘)「歐陽詢」
                    読み:   微風 徐(おもむろ)に動く
                      意味:  微風が静かにそよぐ  
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
子日。人之生也直。罔之生也。幸而免。
 
(訓)子曰く、人の生くるや直(なお)し。これを罔(な)くして生くるや、幸いにして免るるのみ。
(意)先生がいわれた。「人間というものは、本来、正直に生まれついたものだ。それを無視して生きて
いられるのは、決して天理にかなっていることではない。偶然に天罰を免れているにすぎないのだ。」
                          出典:論語「雍也編」第六17
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
 長空開霽晩霞明 篷低淮山隔岸青 鴉散黒雲為陣勢 
 楓飄紅雨作秋聲 蕃釐玉樹應無種 東閣寒梅尚有名
 惆悵牧之招不得 興誰同酔竹西亭
【読み】
長空 開霽(かいせい)晩霞 明らかに、篷低 淮山(わいざん)を隔てて青し。
鴉は黒雲を散じて陣勢を為し、楓は紅雨を飄(ひるがえ)して秋聲を作(な)す。
蕃釐(ばんり)の玉樹 応に種無くべし。東閣の寒梅 尚 名有り。惆悵す、牧之
招けども得ず。誰と酔竹、西亭に同(とも)にせん。
【意味
空が遠くまで晴れ渡り夕方の霞も消えてしまった。船室から岸を隔てて淮山が
青く聳えて見える。鴉は黒雲の辺に舞い上がって陣の形を為し、楓は赤い葉を
揺らして秋の気配を見せている。女神 蕃釐の美しい樹にはきっと種はないので
あろう。東閣の役所の梅は今も尚 名をなしている。ああ悲しいなあ、牧之
(人名?)は招けども来なかった。誰と酔竹の日に西亭で共にすごそうか。
*東閣=四川省の崇慶県にあった宮殿、「東亭」ともいう。官府の植えた梅(官
梅)があり、杜甫の詩にも詠まれている。
*酔竹=竹酔のことか?(韻の関係で前後ぎゃくになっている?)陰暦の5月13
日、この日に竹を植えるとよく育つと言われている。
            【出典】揚州を過る 七言律詩 (明・史謹)
*読み、意味は緑水の勝手な解釈です。5句6句の意味が正確にとれません。
 何か逸話がありそうな?。
     師範課題
     
     
    鴻雁長飛光不度 魚龍潜躍水成文
 
(読み)
鴻雁(こうがん)長飛して 光 渡らず。魚龍(ぎょりゅう) 
潜躍(せんやく)して 水 文(あや)を成す。
(大意) 
雁が長く連なって飛び、そこだけ月光がさえぎられ、魚が水
中で身を躍らせ、水面に文模様ができる。
 
「春江花月夜」は楽府題で、陳の後王が初めて作ったと
いわれる。張若虚の作は六朝の華麗さを受け継ぎつつ
情緒豊かに詠まれている。春の大江、花、月が時間空
間と共にイメージをひろげ、悠久の時の流れと、人の一
生のはかなさ、離れ離れの夫婦の情へと感懐が及ぶ。
さながら絵巻物をみる境地である
 (参考)NHK漢詩をよむ、四季の詩 秋から春へ
出典: 張若虚(初唐)七言古詩 「春江花月夜」の27句、28句の部分
 
  
  
 
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