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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和2年12月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
至誠動天(しせいどうてん)     
天地も感ずるほどの誠を尽くして努力したならば、天地でさえも動かすことができる。
     *至誠・・・きわめて誠実なこと、まごころ          出典:岳珂(宋)
 
上級【漢字二体】
行書 草書
父子相投和(ふしあいとうわす)    
父と子の間柄だけでなく、生きているもの同士が、お互い思いやりの心を持つことが
大切であるということ。                        出典:碧巌録(宋)
 
 
【細字】
【臨書】
誠養神之(九成宮冷泉銘)「歐陽詢」
                    読み:   誠(まことに)に神(しん)を養(やしな)うの
                      意味:  精神を養うのに  
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
博学而篤志(博く学びて篤(あつ)く志(こころざ)す
 
 広く学び、熱い志で学問に励むこと。学問する者の心構えについて述べた言葉
    
                          出典:論語「子張(しちょう)編」
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
 老便静處溪山好 嬾見閑中日月遅
 
 
【読み】
老いて便(すなわ)ち静処(せいしょ)溪山好し
嬾(ものお)く見る閑中 日月(じつげつ) 遅し
【意味
歳をとると静かなところで谷川や山のような自然を愛でるの
が楽しい。やることがないので、けだるく時がゆっくり流れて
いくように感じる
*溪山=谷(川)と山       嬾=けだるい、おっくうなこと 
*閑中=ひまな時間
【出典】以去年詩再答正夫 七言律詩の三句四句 (宋・彭汝礪ほうじょれい)
 
     師範課題
     
     
身是人間一断蓬 半生南北任秋風 琴書昔作天涯客
簑笠今成沢畔翁 夢破江亭山駅外 詩成灯影雨聲中
不須強覓前人比 道似香山実不同
(読み)
身は是れ 人間の一断蓬(だんほう) 半生 南北 秋風に任(まか)す
琴書 昔 天涯の客と作り 簑笠 今 沢畔の翁となる 夢は破る江亭 
山駅の外 詩は成る 灯影 雨声の中 須(もち)いず 強(し)いて前人に
比を覓(もと)むるを 香山に似たりと道(い)うも 実は同じからず 
(意味)
自分の身は世の中にあってちぎれたヨモギのようなものだ。半生秋風に
吹かれて南北をさまよってきた。昔は琴書を携えて天涯の客となり、今は
蓑笠をまとって川のほとりで暮らしている。夢から覚めるとそこは江亭や
山駅のほとりだったものだし、詩が成るのは灯影雨音の中でのことだった。
自分を強いて前人に例えようとは思わない。白楽天に似ていると言われる 
が、そんなことはない。
 
*断蓬=根からちぎれてさすらっているヨモギ *琴書=知識人の象徴
*江亭山駅=川沿いの東屋と山中の宿場 *香山=白楽天のこと
出典: 陸游(南宋)七言律詩 「懐旧」の5句、6句の部分
 
  
  
 
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