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槙本緑水のブログ
月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和2年8月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
永受喜福(えいじゅかふく)     永く喜福(かふく)を受(う)
永久にめでたい幸福を身にさずかることをいう。
出典:漢瓦當文(漢時代の瓦當(屋根の瓦)に刻された文字)
上級【漢字二体】
行書 草書
往燕無遺影(往燕(おうえん)は遺影(いえい)なく)
去って行った燕は、どこにもその姿をとどめず
                  出典:陶淵明(東晋) 五言古詩「九日閑居」の7句目
【細字】
【臨書】
炎景流金(九成宮冷泉銘)「歐陽詢」
                    読み:   炎景(えんけい)金を流せども
                      意味:  金を溶かす炎天の中でも  
     
 
師範【漢字二体】
楷書 行書
志気之帥也(志(こころざし)は気の帥(すい)なり)
”志気之帥也、気体之充也(気は体の充なり)” による 
志を持てば気力は自然とわいてくるもの。その志は気の動きにも影響を与え気は
体を充たすものとなる。                    出典:孟子「公孫丑上」
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
    千山夜静香林月 萬壑涼生竹閣風
 
千山(せんざん)夜静かに香林の月、萬壑(まんがく)の涼生
竹閣の風
(大意) 
多くの山々は静かで香林の上には月が出て、多くの谷や川に
は涼しさが生じ、竹林の中の楼閣を吹く風もまた涼しい。
(全文)
冷泉亭上多年別 夢里清涼一径路 方丈簾垂花影外 法堂人散雨聲中
千山夜静香林月 萬壑涼生竹閣風 敲罷木魚僧退院 長廊惟見佛燈紅
(読み)
冷泉亭上多年の別れ、夢清涼にして一径の路、方丈 簾垂る花影の外法堂人
散ず雨聲の中、(5句6句上記参照)木魚敲くをやめ僧 院を退き長廊惟見る佛 
燈の紅
(大意)
冷泉亭でお別れして長い歳月が経ちましたね。夢の中で見た清くさわやかな一す
じの道。花影の向こうの方丈(僧の住居)には簾が垂れ下がって法堂の人は雨音
のする中帰っていきました。(5句6句上記参照)僧は木魚を敲くのをやめ法堂か 
らいなくなり、長い廊下でただ見えるのは赤く燃える仏灯だけ。
*香林美しい林、いい匂いのする林、その土地にある山の名等いろいろ考え
られる。
        (出典: 査克建(清)七言律詩 「霊隠法座の諦輝に寄す」 
        全文の読み・大意は緑水の勝手な解釈による         
 
     師範課題
     
     
    少年易老學難成 寸光陰不可軽
(全文)
少年易老學難成 一寸光陰不可軽
未覚池塘春草夢 階前梧葉已秋声
 
(読み) 
少年老いやすく學成り難し。一寸の光陰軽んずべからず。
未だ覚めず、池塘春草の夢。階前の梧葉、すでに秋声。 
 
(大意) 
若い時はあっという間に過ぎてしまい、学問はなかなか
完成しにくい。池の堤の若草の上でまどろんだ春の日の
夢がまだ覚めないうちに、階段の前の青桐(あおぎり)
の葉にはもう秋風の音が聞かれるように、月日は速や
かに過ぎ去ってしまうものである。
 
出典: 朱熹(南宋)七言絶句 「偶成」の1句2句の部分
 
  
  
 
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