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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和2年9月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
雲心月性(うんしんげっせい)     
無私無欲であること。名誉や利益を求めることなく超然としていること。
雲心=ものにとらわれない雲のようなこころ  月性=澄みきった月のような本姓
 
上級【漢字二体】
行書 草書
月華臨静夜(げっか せいやにのぞむ)    
静かな夜に月の光が上から照らしている。
出典:應王中丞思遠詠月詩 沈約(南北朝)
 
 
【細字】
【臨書】
鬱蒸之気(九成宮冷泉銘)「歐陽詢」
                    読み:   鬱蒸(うつじょう)の気
                      意味:  蒸し暑い気配  
     
 
師範【漢字二体】
楷書 行書
曾子日。士不可以不弘毅。任重而道遠。仁以為己任。不亦重乎。死而後已不亦遠乎
(訓)曾子曰く、士は以って弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し。仁以て己が任為す。亦た
重たからずや。死して後已(や)む。また遠からずや。
 (意)曾子が言った。「士たるものは、度量が広く、意志が強固でなければならない。(なぜなら)
 その任務は重大で、その道のりは遠いからである。(士は)仁道を自己の任務としている。
 なんと重いことではないか。(しかも任務を果たすためには)死ぬまでやめない。なんと遠いことで
 はないか。
                 出典:論語「泰伯偏」
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
鞭聲肅肅夜過河 暁見千兵擁大牙
遺恨十年磨一剣 流星光低逸長蛇
(読み)
鞭聲 肅肅 夜 河を過(わた)る。暁に見る千兵の大牙を擁す
るを。遺恨なり十年 一剣を磨き、流星光低 長蛇を逸す。
(大意) 
(上杉謙信の軍は)鞭の音もたてないように静かに、夜に乗じて川を渡っ
た。明け方(武田信玄方は上杉の)数千の大軍が大将の旗を立てて、突然
面前に現れたのを見て大いに驚いた。しかし誠に残念なことには、この十数年来
一剣を磨きに磨いてきたのに、打ち下ろす刃(やいば)がキラッと光る一瞬の間
に、あの憎い謙信を打ちもらしてしまった。
*肅肅=静に響くさま *大牙=天子や将軍の本陣に立てる旗
*流星光低=白刃がきらめいた次の瞬間に流星は剣光のきらめきのたとえ
*逸長蛇=大物をのがす。
【出典】不識庵(ふしきあん)機山(きざん)を撃つの図に題す (頼山陽
*不識庵=上杉謙信の号 *機山=武田信玄の号
文化9年(1812)作者33歳のとき、川中島(千曲川の砂州の合戦の様子を
た画に記した作品。歴史を詠じた詩の中の傑作と称され、詩吟や剣舞でも馴染
み深い名作である。
     師範課題
     
     
    江畔何人初見月 江月何年初照人
 
(読み)
江畔 何人(なにびと)か初めて月を見し、江月 何れの
年か 初めて人を照らせし
 
(大意) 
この大江のほとりで、だれが初めて月を見たのだろう。
また、大江の月はいつの年に初めて人を照らしたのだ
ろう。
 
「春江花月夜」は楽府題で、陳の後王が初めて作ったと
いわれる。張若虚の作は六朝の華麗さを受け継ぎつつ
情緒豊かに詠まれている。春の大江、花、月が時間空
間と共にイメージをひろげ、悠久の時の流れと、人の一
生のはかなさ、離れ離れの夫婦の情へと感懐が及ぶ。
さながら絵巻物をみる境地である
 (参考)NHK漢詩をよむ、四季の詩 秋から春へ
出典: 張若虚(初唐)七言古詩 「春江花月夜」の11句、12句の部分
 
  
  
 
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