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緑水書道教室トップページ毎月の手本> 令和3年11月号課題  
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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺昇段試験課題(令和3年11月号課題)
【漢字三体】
楷書 行書 草書
閑坐聴松風(かんざしてしょうふうをきく)
           静かに座ってただ松に吹く風の音を聴く        出典不詳            
                                                      
【臨書】
楷書 行書 草書
都官郎中(多宝塔碑) 鶴疑縮頸還(蜀素帖) 王羲之云頃尋(書普)
  都官郎中(とかんろうちゅう)古代の官職、司法を担当した。  
  鶴疑縮頸還(鶴は疑いて頸(くび)を縮(ちぢ)めて還る)  
  王羲之云頃尋諸名書(王羲之の云わく、頃(このご)ろ諸名書を尋ねるに)・・・王羲之は言っている。  
             この頃、諸々の名蹟といわれる書を検討してみたが~  
   
 
【細字】
明月時至清風自来
「明月 時に至り、清風自ずから来る」
明るい月が上がって来て、清々しい風もおのずから吹き来たる。
 
 出典:司馬光・獨楽園記(北宋

【条幅】
屑瑟秋風送客装 蕭条木落更神傷 満天欲雪尊無酒
昨夜初寒雁叫霜 馬足遠衝黄葉路 吟聲徐入白鷗郷
 江南景物閑情甚 烟雨秦淮夢里長 
【読み】
屑瑟(せつしつ)として、秋風 客装を送り、蕭条(しょうじょう)
として木落ち更に神(しん)を傷ましむ。満天 雪ならんと欲し
(たる)に酒なし。昨夜 初めて寒く、雁 霜に叫び馬足遠く
衝く黄葉の路。徐(おもむろ)に入る白鷗の郷(さと)。江南の
景物 閑情 甚だ しく、烟雨の秦淮(しんわい)夢里長し。
【意味】
秋風がもの寂しく旅人の衣に吹いて、木の葉も落ちて心が傷む。
空一面が雪になろうとする寒さの中、私の家の樽には酒がない。
昨夜寒くなったころ雁が霜に向かって叫び鳴いている。長く続
く黄色い落ち葉の路を馬が通っていく。詩を吟じながら。白
い鷗が群がり戯れているあたりを歩く江南の風景を見て、
すっかり心静かな気持ちになり、秦淮に煙るように雨が降る中、
(作者である)私は夢の中。
 
*屑瑟・蕭条秋風がもの寂しく吹くようす *こころ
* *烟雨煙るように降る雨 *秦淮江南地方の地名
 
出典:送友人還金陵(友人の金陵に還るを送る(清・禾)
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