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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺昇段試験課題(令和3年5月号課題)
【漢字三体】
楷書 行書 草書
中立而不倚(ちゅうりつしてかたよらず)
どちらにも偏らない  (出典:中庸))
【臨書】
楷書 行書 草書
多寶佛塔(多宝塔碑) 種種出枝葉(蜀素帖) 夫自古之善書(書普)
  多寶佛塔(たほうぶっとう)  
  種種出枝葉(種々に枝葉を出だし)・・・様々に枝葉を出し  
  夫自古之善書(それ古よりの書を善くする者)・・・いったい(そもそも)昔から書のたいへん上手な者は  
     
   
 
【細字】
長履景福至於億年
「長(とこ)しえに景福を履(ふ)み、億年に至る」
大きな幸せが長く続き、億年までも至るように
 
(出典:崔駰(さいいん)・襪銘

【条幅】
臥聞疎響梧桐雨 獨詠微涼殿閣風
【読み】
臥して聞く疎響(そきょう)梧桐の雨、独り詠ず微涼(びりょう)殿閣
(でんかく)の風
【意味】
(私は)寝ころんでまばらに降る雨が梧桐に滴る響きを聞いている。
(君は)宮中において”微涼の風”を詠じているのだろう。
 
唐の文宗皇帝の起承の句を受けて詩人の柳公権が『薫風南より来たる。殿閣
微涼を生ず』という転結の詩を作って一編の詩にした。全体の意味は「世間一
般の大多数の人は夏の日のカンカン照りの暑さを厭がるけれど私はその夏
の日が一年中で一番好きである。暑いと言っても、時折、木立を渡ってそよそ
よと吹いてくる薫風によって、さしも広い宮中もいっぺんに涼しくなり、その心 
よい清々しさはむしろ夏でないと味わえない」 というもの。蘇東坡はこの詩に
対して、皇帝陛下は生まれながら広い宮中に住んでいるので天下の人々が 
炎熱の暑さに苦しんでいるのに気が付かないと、為政者の思いやりの無さを 
批判している蘇東坡は当時の上流社会を諷刺を込めて一編の詩を作って
一切の垢の抜けきった無心の境涯を”微涼殿閣風”と詠ったのです。
 (出典:朱光庭の初夏に次韻す 蘇東坡 七言律詩の三句四句)
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