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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和3年6月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
松風水月(しょうふうすいげつ)     
松を渡る風のようにさわやかで、水面に映る月のように澄みきっているということから
清らかで高潔な人格を言い表す言葉。
出典:大唐三蔵聖教序(唐・太宗)      
 
上級【漢字二体】
行書 草書
筆硯得佳友(ひっけんかゆうをう)    
筆と硯という良い友を得た
出典: 秋夜有懐酔書十韵(清・王琮) 
 
 
【細字】
 
【臨書】
楷書 隷書
多宝塔碑(顔真卿)    曹全碑(後漢)   
       
感應碑分 (かんのうひぶん)   敦煌效糓人也   
感應信心が神仏に通じること    (とんこうこうこくのひとなり)   
    敦煌效糓 現甘粛省  
      
 
                    
                        
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
得魚而忘荃(魚を得て荃(せん)を忘る)
魚を捕って荃(漁具)を忘れる意から、目的を達すると、そこにたどり着くまでに役だった
た手段を忘れることの戒め      
                                 出典: 荘子・外物(がいぶつ)
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
立春早起沭陽程 衾薄空輿夢不成 
浅水無橋牽馬渡 暁星如月照人行
【読み】
立春 早起す 沭陽の程 衾(きん)薄く 輿(こし)空しくして
夢を成さず。浅水(せんすい)橋無く馬を牽いて渡り、暁星
(ぎょうせい)月の如く人を照らして行く。
【意味】
立春に早起きして沭陽を出発した。輿(こし)の中はがらん
として掛布団も薄いので夢も見ることができない。
浅い川には橋が無く馬を牽いて渡っていく。明け方の星は
のように明るく人を照らしている。
*輿…人を乗せて人力で持ち上げて移動するための乗り物。明や清の時代
には武官は騎馬、県令以上の文官は肩輿に乗ることが一般的
したがってこの詩の作者 鄭梁は政府の文官であると思われる。(緑水解釈)
            【出典】 早發沭陽(つとに沭陽を発す)(清・鄭梁)
     
     師範課題
     
南随越鳥北燕鴻 松月三年別遠公
無限心中不平事 一宵清話又清空
【読み】
南は越鳥に随い北は燕鴻   松月三年遠公に別る。
限り無き心中不平の事 一宵の清話 又 空となる。
【意味】
越の鳥に随って南へ、また燕の鴻鴈と共に北へ、俗事に
追われて南北に奔走し、松の梢にかかる月の下 慧遠の
ごとく徳高き上人のお住まいに三年もご無沙汰をしました。
その間 心の中に果てしない不平不満が積もっていました
が、今宵 上人の清らかなお話を伺って、全てはからりと
消え失せてしまいました。
*遠公…慧遠のこと、中国仏教の浄土教の祖とされる僧侶
 
  出典重過文上人院(重ねて文上人の院を過ぎる(唐・李渉
  
 
  
  
 
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