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緑水書道教室トップページ毎月の手本> 令和3年9号課題  
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槙本緑水のブログ
月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和3年9月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
成仁取義(じんをなすにぎをとる)     
仁の道をおこなうには義を最優先にすべきである。
仁…思いやり、情け  義…人のふみ行う正しい道
出典:宋史(漢魏六朝)      
 
上級【漢字二体】
行書 草書
天清暁露涼(天 清く 暁露 涼し)    
秋天が澄んで、暁の露は涼しげである。
出典: 秋日池上(薩都刺・元) 五言律詩の第五句  
 
 
【細字】
 
【臨書】
楷書 隷書
多宝塔碑(顔真卿・唐    曹全碑(作者不詳・後漢)   
       
顔真卿書   曹參夾輔王室  
(がんしんけいしょ)   (そうしん、おうしつを きょうほせり)  
    曹參は漢の天子をたすけ、これをして天下  
    統一の大業をなさしめた  
      
 
                   
                        
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
知足者仙境(足るを知るものは仙境)
都来眼前事 知足者仙境 不知足者凡境(以下略)
(都べて眼前に来たることは、足るを知る者には仙境、足るを知らざる者には凡境なり)
目の前にあるすべてのことは、満足するを知っている者にはどんな境遇も仙境のように楽しい   
満足を知らない者にとってはどんな良い境遇でもつまらない境遇としか思えない。           
                            菜根譚(後衆二十一)洪自誠
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
匹馬平生汗漫遊,如今寂寞老林楸。小窓半夜青燈雨
幽樹一庭黄葉秋懶看世情寧睡去,怕傷時事莫吟休
寒蛩可是知人意,未到莎根只説愁。
【読み】
匹馬(ひつば)平生(へいぜい)汗漫の遊如今(じょこん)寂寞たり老林の楸
(ひさぎ)小窓半夜 青燈の雨、幽樹一庭 黄葉の秋、世情を看るに懶(ものう)く
寧ろ睡(めむ)り去らん、時事を傷(そし)らんことを怕れ吟じ休(や)むなかれ、
寒蛩可(あ)に是(これ) 人意を知らんや、未だ莎根に到って、只(ただ)愁いを
説(い)わず
【意味】
一匹の馬のような私は、常日頃 気の向くまま諸方をまわって遊んだ。今は寂し
く古い森にひっそり生える楸のようにくらしている。夜半 灯火ともる窓辺に雨が
そそぎ、庭には樹が深々と茂りまさに黄葉の秋である。世俗のことを考えるの
も うっとうしく、眠っている方がましだ。世の出来事を批判すろことを恐れて詩
を吟じることをやめる必要などない。晩秋に寂しく鳴くコウロギは人(わたし)の
気持ちなど知るはずもなく、只 はますげの根元で悲しみを詠(うた)おう(訴え
よう)ともしていない。
 
*匹馬…一匹の馬 *汗漫…はるかに広い様子 *楸…植物名
*傷しる…批判する *可是…豈是(反語) *莎…はまずげ
*愁いを説う…悲しみを言う、詠う、訴える
【出典】 夜坐(真山民・北宋
詩全体の読み・解釈は緑水の勝手な解釈も入っています。       
 
 
     師範課題
     
少年易老学難成 一寸光陰不可軽 
未覚池塘春草夢 階前梧葉已秋聲 
【読み】
少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべ可らず
未だ覚めず池塘春草の夢、階前の梧葉已に秋声。
【意味】
青年時代は時の経過が早くいつの間にか年老いた時を迎え
がちなものである。それに反して学業はなかなか成就しない
それゆえ若い時はわずかな時間でもおろそかにしてはいけ
ない。池のほとりの堤に萌え出る若草のような(青年の)夢が
まだ覚めきらないうちに、階段の前の青桐の葉は、はやくも
秋風に吹かれて寂しく音をたてて散っているのであるから。
*偶成…思いがけなく作った詩 *光陰…時間、歳月 *池塘…池の堤
*梧葉…青桐の葉
 
             出典偶成 (朱熹・南宋)   
 
  
  
 
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