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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和4年10月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
  寄心清尚(こころをせいしょうによせる)     
心を清くして高尚な境地に寄せる。
 
                                 【出典:陶淵明    
 
上級【漢字二体】
行書 草書
楓落早鴻過(楓 落ち 早鴻(そうこう) 過ぎ・・・)    
岸辺の楓は落葉して、初鴈が梢をすぎていく。
【出典:潚湘曲(清・宋樂)】 
 
 
【細字】
 
 
【臨書】
楷書 行書
多宝塔碑(顔真卿     蜀素帖(米芾)   
       
是生龍象之徴       
読み:これりゅうぞうをうむ(のしるし)   読み:つるにはあり ちゅうしょうのこころ  
これは高僧を生む(ちょうこうであり)       鶴には空に飛び上がろうとする気持ちが  
*龍象…得の高い僧を龍と象に例えた語             あり  
     
 
 
 
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
自樂平生道(みずからへいぜいのみちをたのしむ)
ひとり、毎日の平和な日々の中にある真理を楽しむ 
      
                 【出典:詩三百三首 其二百二十六唐・寒山)】
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
幾度天涯望白雲 今朝帰省見雙親 春秋雖富朱顔在
歳月無憑白髪新 美味調羹呈玉筍 佳肴入饌膾冰鱗
人生百行無如孝 此志眷眷慕古人 
 
【読み】
幾度(いくたび)か天涯 白雲を望む今朝 帰省して雙親(そうしん)に
見(まみ)ゆ 春秋 富みて朱顔ありと雖も 歳月 憑(よ)る無くして白髪
新たなり 美味 羹(こう)を調して玉旬(ぎょくじゅん)を呈し 佳肴
(かこう)饌(せん)に入って冰鱗(ひょうりん)を膾(かい)にす
人生 百行(ひゃくこう)孝に如(し)くは無し 此の志 眷眷(けんけん) 
として古人を慕う
【意味】
幾度となく遠く離れた地から故郷の方の白雲を眺めたことだろう。
今日、故郷に帰り両親にあった。歳はとっているものの血色の良い
若々しい顔でおられたが、歳月は思うようにいかず、白髪が増えて
いる。羹(あつもの)を調理して、竹の子をさし上げて、ごちそうを
用意し、氷の下の鯉の膾(なます)を造った。人生には数多くの
行いがあるが、孝行に勝るものはない。自分もこのことを肝に
命じ、昔の孝子のことを思い慕いつつ、見習ってみたいものである。 
*天涯…きわめて遠いこと *春秋…歳月、年齢
*玉旬・・・たけのこ ⋆佳肴…ごちそう ⋆冰鱗…氷の下の魚。鯉
入饌膳の用意をする ⋆無如…及ばない 
*眷眷ねんごろに厚く思う *古人…孝子、孝行な人として有名
な呉の孟宗や晋の王祥
              【出典:帰省(唐・狄仁傑) 】
     
     師範課題
     
山月蒼蒼照煙樹 碧浪湖頭放船去 
隔林夜半見孤燈 知是幽人読書處
 
【読み】
山月蒼蒼(そうそう)として煙樹を照らす 碧浪湖頭 
(へきろうことう)船を放ちて去(ゆ)く 林を隔てて夜半
孤燈を見れば 知る 是れ幽人の書を読む処なるを 
【意味】
山の上にかかった月が青白く、靄にかすむ木々を
照らしている。碧浪湖のほとりから船を出して行く。
夜中に湖畔の林の向こうにポツンと一つ灯ってい
る灯火を見れば、それは俗世間を避けてひっそり
くらしている隠者の書斎あたりか。
 
*蒼蒼…月が青白いさま  *煙樹…靄の中にかすんで見える木
*碧浪湖…川の名 *知…わかる *幽人…隠者、世捨て人
*蜀山…山の名or地名 *書舎…書斎
 
        出典:蜀山書舎畫(明・高啓)
 
  
 
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