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槙本緑水のブログ
月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和4年2月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
雲烟飛動(うんえんひどう)     
①雲や霞が空を飛んでいくこと(出典:草枕 夏目漱石)
②筆勢がいきいきしていること(出典:霞関臨幸記 重野成齋)
     
 
上級【漢字二体】
行書 草書
衆鳥欣有託(しゅうちょうたくするあるをよろこぶ)    
鳥たちは身を寄せる塒(ねぐら)ができたのを喜んでいる。
出典:読山海経、陶淵明(東晋) 
 
 
【細字】
 
【臨書】
楷書 草書
多宝塔碑(顔真卿    書譜(孫過庭)   
       
證経之踴(現)    (尋)諸名書鍾張信  
読みしょうきょうのよう(げん)なり   読み:諸名書を(尋)ぬるに鍾張はまことに  
経を証明するために現れたものである   諸々の名蹟といわれる書を検討してみたが  
  鍾繇と張芝は本当に(群をぬいている)
 
      
 
                   
                        
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
玉不磨無光(たまみがかざればひかりなし)
人はいくら素質があってもそれを磨かなければ立派な人間にはなれないというたとえ
          
                          出典:「礼記_学記」 「実語教」
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
山葉早梅心萬理 雪窓風竹夢三更
【読み】
山葉(さんよう)の早梅 心 万理、雪窓の風竹 夢 三更(さんこう
【意味】
山中に咲く寒中の梅の心は万里にも及び、雪そそぐ窓
風に吹かれる竹 夢も冷たき真夜中である。
*三更…五更の一つ。今の午後11時から午前1時ころ。真夜中。
            【出典】七言律詩 寄用貞弟(明・楊慎) 
     
     師範課題
     
野日初晴麦隴分 竹園村巷鹿成群 萬家廢井生新草
一樹繁花對古墳 引水忽驚氷満澗 向田空見石和雲
可憐荒歳青山下 惟有松枝好寄君
【読み】
野日(やじつ)初めて晴れて麦隴(ばくろう)分かる。 竹園村巷鹿
群れを成す。万家の廃井(はいせい)新草を生じ、一樹の繁花
古墳に対す。水を引いて忽ち驚く氷の澗(かん)に満つるを。田に
向いて空しく見る 石の雲に和するを。憐れむべし、荒歳(こうさい)
青山の下。ただ松枝のみありて 君に寄するに好し。 
【意味】
野村の日がようやく晴れて麦畑がはっきり見える。村里の竹林には
鹿が群れをなしている。多くの家々の壊れた井戸には春の草が芽吹き
古い墳墓に向かい合うように一本の樹が美しく咲き誇っている。水を
引いて田に入れようとしたが驚いたことには氷が谷川にいっぱいで 
水が流れない。石より雲が生じて雲と石とが相和すのをぼんやり見て
いる。ああ悲しいなぁ…盩厔山(ちゅうちつざん)の下(もと) 
乱後の飢饉にて君にあげるものが何もない。君にあげれるものは
惟 松の枝くらいか。
 
*野日…野村の日 *鹿群れをなす…実際、鹿がいるわけではない。
村の荒廃のようす。 *荒歳…飢饉の年 *青山…盩厔山
 
  出典早春帰盩厔舊居却寄耿拾遺湋李校書端(中唐・盧綸) 
 
  
 
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