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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和4年8月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
自浄其意(じじょうごい)     
自らの心を清くすること
諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教
                                 【出典:七仏通戒偈)    
 
上級【漢字二体】
行書 草書
烟雲冷硯池(えんうんけんちにひややかなり)    
霞や雲が硯池に冷ややかにかかっている。塵外風流の山奥の生活をいう。
【出典:儒家秋 (元・陳普)】 
 
 
【細字】
 
 
【臨書】
楷書 隷書
多宝塔碑(顔真卿     曹全碑(後漢)   
       
久而無姙    枝分葉布所在為雄   
読み:ひさしくしてはらむなし   読み: しぶんようふしあるところにゆうたり  
長いこと懐妊することがなかった    あたかも木が枝葉を広げるように、それぞ  
              れ分かれつつ栄え、いたるところで、その  
    地の有力者になった  
 
 
 
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
陽暉爍四野(ようき しやに かがやく)
 夏の太陽は四方の野をぎらぎらと照りつける
      
          【出典:大熱二首 其二 五言古詩の一句目(北宋・歐陽修)】 
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
緑樹陰濃夏日長 楼臺倒影入池塘
水精簾動微風起 一架薔薇満院香
 
【読み】
緑樹 陰(かげ)(こま)やかにして 夏日かじつ)長し
楼台(ろうだい)影 倒(さかしま)にして池塘(ちとう)に入る
水精(すいしょう)の簾 動いて 微風起こり 一架(いっか)
の薔薇(しょうび)満院 香(かんば)
【意味】
緑の木々が濃い陰を落として、夏の強い日ざしは
いつまでも続き、池の水面にはさざ波も立たず、楼
台が逆さまに映っている。その時ふと、水晶のすだ
れが揺れ、そよ風が吹き、バラの棚から庭一面に 
花の香りが漂ってきた。 
 
*山亭…山の別荘    *池塘…池 *水精…水晶
一架…一つの棚  *満院…部屋中、庭いっぱい
              【出典:山亭夏日(高駢(こうべん)) 】
     
     師範課題
     
水光瀲灔晴方好 山色空濛雨亦奇 
欲把西湖比西子 淡粧濃抹総相宜
 
【読み】
水光 (れんえん)として晴れて方(まさ)に好く 
山色 空濛(くもう)として雨も亦(また)奇なり
西湖を把(と)りて西子(せいし)に比せんと欲すれば
淡粧(たんしょう)濃抹(のうまつ)総(す)べて相(あい)宜し
 
【意味】
水面にうつる日の光はさざ波とともにきらめいて、晴れ
た日の眺めはまったく美しい。山のすがたがおぼろげに
けむる雨の中のながめもまた すばらしい。
このような西湖をかの西施にたとえようとすると、薄化粧
(晴れの風景)たんねんな化粧(雨の風景)どちらもよく
似合う。
 
*湖上楼…西湖のほとり。西湖は杭州の西にあり景勝地として有名 
…さざ波の立つさま *方…ちょうどその時。まさに今
*山色…山のおもむき *空濛ぼんやりと暗いさま
*西子…越の美女、西施のこと *濃抹…厚化粧 
*相宜…よく似合う。ちょうどよい。
 
    出典:飲湖上初晴後雨二首 其二(北宋・蘇東坡)
 
  
 
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