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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和5年2月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
  花鳥装春(かちょうはるをよそおう)     
花が咲き鳥が鳴いて、春を美しく飾り立てる。
                                 【出典:程嘉燧・明    
 
上級【漢字二体】
行書 草書
萬物生光輝(ばんぶつこうきをしょうず)    
すべてのものが光り輝いている
【出典:「長歌行」 (古楽府・六朝以前)】 
 
 
【細字】
 
 
【臨書】
楷書 草書
多宝塔碑(顔真卿     蜀素帖(宋)   
       
禅池畎澮   報汝慎勿語  
読み:ぜんちのけんかい   読み:汝に報ず 慎んで語る勿れ  
禅池の溝     おまえに告げる。慎んでしゃべる  
*禅池…禅定、禅の境地に入ること     ことがないように
 
*畎澮…溝、水路     
 
 
 
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
飛鴻踏雪泥(ひこうせつでいをふむ)
(人間の命などというものは畢竟何かといえば)オオトリが雪の上に残した足跡のようなものだ
 ひとたびは爪跡ができるかもしれぬが、鳥が飛べば後には何も残らない          
                
                   【出典:和子由澠池懐旧蘇軾・北宋
 
 
     
   
【条幅】 一般課題
兩箇黄鸝鳴翠柳 一行白鷺上青天
窓含西嶺千秋雪   門泊東呉萬里船
 
【読み】
兩箇(りょうこ)の黄鸝(こうり翠柳に鳴き 一行
の白鷺 青天に上る 窓には含む西嶺千秋の雪 門 
には泊す 東呉(とうご)万里の船
 
【意味】
ウグイスが二羽青い柳で鳴き、数羽の白鷺が一列に
連なって青空高く飛んで入る。西嶺の雪景色が窓枠
に収まり、家の門口には万里彼方の呉へ向かう船が
停泊している。

黄鸝…ウグイス ⋆窓含…窓の景色を額縁の絵に見立てる
西嶺成都に西に見える連峰 ⋆千秋雪…万年雪
東呉東にある呉。長江下流の南京や蘇州一帯の地
杜甫は二十歳の頃、この地に遊んだ。 
 
              【出典:絶句四首 其三(杜甫・盛唐) 】
     
     師範課題
     
瓊姿只合在瑶臺 誰向江南處處栽 雪満山中高士臥
明月林下美人来 寒依疎影蕭蕭竹 春掩残香漠漠苔 
自去何郎無好詠 東風愁寂幾回開 
【読み】
瓊姿(けいし)は只 合(まさ)に瑶臺(ようだい)にあるべきに 誰ぞ
江南に向いて処処に栽(う)うる。雪満ちて山中 高士臥(ふ)
月 明らかにして 林下 美人来たる 寒は依る 疎影 蕭蕭(しょうしょう)
たるの竹 春は掩(おお) う 残香 漠漠たるの苔 何郎去りて
(よ)り 好詠(こうえい)なし 東風 愁寂 幾回か開く
【意味】
玉のような美しい姿をした梅花は月の仙宮にあるべきなのに、誰
がこの梅を江南の処処に植えたのだろ。梅花が咲くと雪が山を
真っ白にしたように見え、雪が満ちた山中に高潔な人格者が寝て
いるように見え、また月の明るい樹の下に美人が来たかと疑われ
る。寒さの中、梅の疎らな影に寄り添うのは さやさやとそよぐ竹。 
春には梅の残り香がびっしりと敷きつめられた苔を覆い隠して
いる。何孫が去ってしまってから梅を詠じた良い詩はなく、春風が
吹くたびに、寂しく咲いてきたこたことであろう。
⋆瓊姿…玉のように美しい姿 瑶臺…月世界 
⋆漠漠…一面に敷き詰められたさま *蕭蕭…さやさやとそよぐさま 
*何郎…何孫(かそん)のこと。南朝梁の鄙の人で梅を好んだ。 
        出典:梅花(高啓・明)
 
  
 
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