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槙本緑水のブログ
月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和5年6月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
 仁智明達(じんちめいたつ)     
慈しみ深く、聡明で物事の道理によく通じていれば、大抵のものは達成できる
                               【出典:~・漢魏六朝)    
 
上級【漢字二体】
行書 草書
雨声荷葉香(うせいかようこうばし)    
雨の音が響く中、蓮の葉が香ばしい
【出典:喜夏・龐鑄(ほうちゅう)・金】 
 
 
【細字】
 
 
【臨書】
楷書 隷書
多宝塔碑(顔真卿     曹全碑(後漢)   
       
宿命潜悟如識金環   曾祖父述孝廉  
読み:(しゅくめいを)せんごすること   読み:そうそふじゅつはこうれん…  
    きんかんをしるがごとく   曾祖父、述は孝廉…  
前世からそなわっていた悟りは、あたかも   *孝廉漢代に朝廷が各郡に推挙させた徳目  
金環のありかを知っているかのように           孝行で欲が無く正直なこと  
(もののありかを言い当てる霊力をいう故事)      
 
 
 
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
遊魚動緑荷(ゆうぎょりょくかをうごかす)
遊泳する魚が緑の蓮の葉を動かす
       ·            
                   【出典:采蓮三首 其三陸游・南宋)】
 
 
     
     
   
【条幅】 一般課題

  
門外平湖百頃寛 庭前翠竹繞欄干 鳥啼花笑四時好
几浄窓明六月寒 賸可琴書供晝永 不妨管弦到更闌 
留行莫爲歌楊柳 作計應須趁牡丹
【読み】
門外の平湖 百頃(けい)寛(ひろ)し 庭前の翠竹欄干を繞る
鳥啼き花笑い四時好し 几(き)浄く 窓 明らかにして 六月
寒し 琴書の昼永に供するに賸(あま)る可し 管弦の
更闌(こうらん)に到るを妨げず 行くを留め爲に楊柳を歌う
ことなかれ 計を作(な)し 応に須らく牡丹を趁(お)うべし
【意味】
門の向こうの平坦な湖は百頃の広さ。庭の前の青竹が欄干
をとりまくように生えている。ここは鳥が鳴き花が咲き乱れ
一年中素晴らしい所。机の上はきれいで窓辺は明るく、六月
だというのに涼しく感じる。日中、琴を弾いたり書を読んだ
りして過ごすが昼間が長く感じられ時間を持て余している。 
夜更けまで楽器を奏でてもそれを妨げる者はいない。旅立
つのを止めて、別れの曲「折楊柳」を歌わせないでくれ。
頃合いをみて牡丹の花を見て回ろうではないか。
 
*頃…面積の単位。百畝。*四時…一年中、春夏秋冬 
*琴書…琴と書物 *昼永…昼間が長く感じられること 
*作計計画をたてる 
 
     出典:趣劉聖與寓王甫桂墅(劉宰・南宋)】
※作者名が墨場必携やネットで王庭珪のなっているが間違いです
   
     師範課題
     
輕依軟履歩江沙 樹安前村定幾家 水満乳鳬翻藕葉            
風疏飛燕拂桐花 渡頭正見横漁艇 林外時聞響緯車
最是黄梅時節近 雨餘帰路有鳴鴉
【読み】
輕依軟履(けいいなんり)江沙を歩く 樹は暗く前村 定めて 
幾家 水は満ちて乳鳧(にゅうふ)藕葉(ぐうよう)に翻り
風は疏にして 飛燕(ひえん)桐花をはらう 渡頭(どとう)
正に見る漁艇の横たうるを 林外 時に聞く緯車(いしゃ 
の響くを 最も是れ黄梅(おうばい)の時節近し 
雨餘(うよ)の帰路 鳴鴉(めいあ) 有り
【意味】
軽い衣を着流し、しなやかな靴をはいて、川辺の砂地
を散歩する。村の前に樹が暗く茂り、そこに数件の家 
がある。川には水が満ち、雛をはぐくむ家鴨が蓮の葉
の間を翻っている。風はたまに吹くだけであるが、飛
ぶ燕が桐の花を払い落とした。渡し場に漁舟が横づけさ
れているのが見える。林の向こうから、時々糸車の響き
が聞こえる。この時期は梅雨の季節で、雨上がりの路を
帰ってくると蛙の鳴き声が騒がしく聞こえる。
*軟履…しなやかな靴  *乳鳬雛を育てる家鴨  
藕葉…蓮の葉  *緯車…糸車  *黄梅時節…梅雨の季節
*雨餘…雨上がり
          出典:初夏江村(高啓・明)
  
 
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