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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和5年8月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
 蒲深柳密(ほふかく やなぎみつなり)     
蒲は成長し、柳は茂る
               【出典:乾淳歳時記・宋)    
 
上級【漢字二体】
行書 草書
深山何處鐘(しんざんいずれのところのかねぞ)    
深い山のどこかから寺の鐘が響いてくる
【出典:過香積寺(王維・盛唐)】 
 
 
【細字】
 
 
【臨書】
楷書 行書
多宝塔碑(顔真卿     蘭亭序(王羲之)   
       
従僧籙進具之年
読み:そうろくにしたがうなり 
    しんぐのとし・・・
僧籙に従って修行した。具足戒を受
る年(満二十歳)
*僧籙…僧尼の任免などをつかさどる僧官
*具足戒…出家した僧が守るべき戒律
 
群賢畢至少長咸集
読み:ぐんけんことごとくいたり
    しょうちょうみなあつまる
多くの知識人、年配者から若い人ま
でみな集まった
 
 
 
 
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
窓下有清風(そうかにせいふうあり)
窓の下に清らかな風が吹いている
       ·            
                   【出典:銷暑・(白居易・盛唐) 
 
 
     
     
   
【条幅】 一般課題

  
池館深深鎖翠涼 課餘多暇日偏長 屋連湖水琴書潤 
窗近花陰筆硯香 吾道尚存貧亦楽 客身長健老何妨         
十年心事閒掻首 厭聴蝉聲送夕陽                       
【読み】
池館 深深(しんしん)として翠涼 鎖(とざ)し 課餘(かよ)多暇にして
日 偏長たり 屋(おく)は湖水に連なり 琴書潤い 窓は花陰に近く
筆硯 香ばし 吾道 尚 貧しくもまた楽しみ在り 客身(かくしん)
長健にして 老 何をか妨げん 十年の心事 閒 (しずか)に首を
掻く 聴くを厭う 蝉聲 夕陽を送る
【意味】
池辺の館は深く翠緑の涼しさを閉じ込め 授業の後の余暇が
ますます長く感じられる。館は湖水に接し、琴や書物が湿って
窓辺に花の影が映り、硯の墨の香りが漂っている。私のこれ
までの人生は貧しくても楽しかった。異郷の地にいても元気で 
年老いているが何の問題もない。この十年間、心に思うことと 
現実が違い恥じているありさま。沈む夕陽を見ながら蝉の鳴き 
声にも聞き飽きている。
 
*池館…池のほとりの館  *客身…異郷にいる身 
*心事…心に思うことと現実。万事。 *掻首…過ちを恥じて 
いるさま。とまどっているさま 
    
          出典:書館(黄庚・南宋末)】
   
     師範課題
     
苑牆曲曲柳冥冥 人静山空見一燈           
荷葉似雲香不断 小船揺曵入西陵
【読み】
苑牆(えんしょう)曲曲(きょくきょく)として柳 冥冥
(めいめい)たり 人静かに山空しく一燈を見る
荷葉 雲に似て 香 断えず 小船 揺曵(ようえい) 
して西陵(せいりょう)に入る
【意味】
庭園の塀は曲がりくねって、柳が薄暗く茂
っている。人のいるようすはなく、山はただ
ひっそりと、灯りがぽつんと一つ見えるだけ。
ハスの葉は雲に似て香りはいつまでも消えず
小船はゆらゆら揺れながら西陵橋へと入って
いく。
 
*苑牆…庭園の塀。まがき。垣根  *冥冥…薄暗いさま  
揺曵…ゆらゆら揺れるさま  *西陵…杭州の西湖にかかる西陵橋 
出典:湖上寓居雑詠十四首其九(姜夔きょうき  ・南宋)
  
 
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