サイトマップ
緑水書道教室トップページ毎月の手本> 令和6年3月号課題  
トップページ
最新情報
毎月の手本
何気ない話題
トピックス
バックナンバー
教室の場所
お問い合わせ
槙本緑水のブログ
月間教育書道誌「芦辺」
芦辺月例課題(令和6年3月号課題)
初級【漢字二体】
楷書 行書
 村情山趣そんじょうさんしゅ)     
村の風情に山の趣山の景色を見て「山の趣(おもむき)」に故郷を思い出す
               【出典:段成式・唐)    
 
上級【漢字二体】
行書 草書
三月桃花浪(さんがつとうかのなみ)    
三月になり桃の花が咲くころ、川は波立ってきた
 
【出典:春水・(杜甫・唐)】 
 
 
【細字】
 
 
【臨書】
楷書 隷書
多宝塔碑(顔真卿     曹全碑(後漢)   
       
宛在目前釋迦分身
読み:もくぜんにあるがごとく 
しゃかのぶんしん・・・
眼前にあるかのように現れ
釈迦の分身が・・・
 
 金城西部都尉
読み:きんじょうせいぶとい
*金城…中国にかつて存在した郡
*都尉郡の軍事を司る地方長官
 
 
 
 
 
     
     
     
 
師範【漢字二体】
行書 草書
春逐鳥聲開(春は鳥声を逐(お)ってひらく)
 
春が鳥のさえずりを追うようにして訪れる
 
               【出典:首春・李世民・隋末~初唐)
 
 
     
 
【条幅】 一般課題

  
蝸牛角上争何事 石火光中寄此身
随富随貧且歓楽 不開口笑是癡人
【読み】
蝸牛(かぎゅう)角上(かくじょう)何事をか争う
石火(せっか)光中此の身を寄す 富に随い 
貧に随いて且(しばら)く歓楽せん 口を   
開いて笑わざるは是れ痴人  
【意味】
世間の人は、かたつむりの角の上のような小さな世界に
生きていったい何を争うのか。火打ち石を打って発する
火花のようにはかなく、人はこの世に生まれて死ぬ。 
富んでいる者、貧しい者、それなりにとりあえずまあ
楽しもう。大きく口をひらいて笑わないやつは、たわけ
ものだ。
 
*蝸牛…かたつむり  *石火光中…石火は火打ち石を打って発する火。
極めてわずかな時間のたと  *且…とりあえず
*開口笑…大きく口を開けて愉快にわらう。 *痴人…愚か者
     出典:対酒(白楽天・中唐)
 
     師範課題
     
惜春連日酔昏昏 酔后依裳見酒痕 細水浮花帰別澗 
断雲含雨入孤村 人閑易有芳時恨 地迥難招自古
慙愧流鶯相厚意  清晨猶為到西園 
【読み】
春を惜しみ連日酔うこと昏昏(こんこん)たり 酔后
依裳に酒痕を見る 細水 花を浮かべて別澗に帰り
断雲 雨を含み孤村に入る 人 閑かにして芳時の
恨みあることやすく 地迥(はる)かにして自(おの)
ずから古魂招き難し 慙愧(ざんき)す流鶯の相厚意 
するに 清晨猶 為に西園に到る 
【意味】
行く春を惜しみ、連日酔っぱらって酔昏し、目が
覚めると服はしみだらけ。細い川には散り行
花が漂い別の渓谷へと流れていく。ちぎれ雲が雨 
を伴って寂しい村に漂い入っていく。退屈な春の 
白昼の日々が白々と過ぎ去り、遠く離れた異郷
では古代の魂を呼び戻すのが難しい。一番うれ
しいのは、流鶯が深い愛情を掻き立て、早朝に 
わざわざ西園に飛んで来てくれること。
惜春行く春を惜しむこと。 *孤村…寂しい村
昏昏意識のはっきりしないさま *迥…はるか。遠い。
*芳時…春の季節 *慙愧…感謝すること
 
 【出典:春尽(韓愈・唐)】
  
 
毎月の手本のページへ
Copyright (C) 2017 緑水書道教室. All Rights Reserved.