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月間教育書道誌「芦辺」
芦辺昇段試験課題(令和6年5月号課題)
【漢字三体】
楷書 行書 草書
交善如蘭芝(ぜんにまじわるらんしのごとし)
           蘭芝のかおりの中にいるのと同じで、善に交われば善に染まる            
                         【出典: 李調元・清】            
【臨書】
楷書 行書 草書
感深悲生悟中(多宝塔碑) 気清恵風和暢(蘭亭序) 博渉多優其終(書譜)
  感深悲生悟中(かんふかし かなしみごちゅうにしょうじ) 感応も深い。悟りのうちに悲しみが生じ・・・  
  気清恵風和暢(気清く、恵風(けいふう)和暢(わちやう)せり) 空気は澄み、春風がおだやかに吹き   
           わたっている  
  博渉多優(總)其終(始)(はくしょうはおおくまさる そのしゅうしをすぶるに…)  
   各書体をひろくこなしている点でははるかに優れている。こうした事情を総合的にみれば         
    *博渉…広く物事を見聞すること                            
     
【細字】
青鳥司開条風発歳
せいちょうひらくことをつかさどり じょうふう としをはっす

三足の青い鳥は(西王母の使いとして)書簡を届け、北東の風が吹いて歳が明けた。

*青鳥前漢の東方朔が、三足の青い鳥が飛したのを見て、西王母の使いであると           
言った故事(漢武故事)から。 使者、使い。書簡を届ける使者。また書簡をいう。
*司役目をうけもつ。 *開書いて渡す。作成する     
*条風・・・春に北東から吹いて来る風 *発歳・・・歳が明ける。新年。
                   【出典:王・南朝】

【条幅】
       
竹陰松陰玉蔥蘢 十里平堤一径通 碧水忽開新鏡面
青山都是好屏風 寒蝉高鳥清愁外 折葦枯荷小景中
酒力未多秋興逸 夕陽聊貸半林紅
【読み】
竹陰 松陰 玉蔥蘢(そうろう)  十里平堤 一径 通ず 碧水 忽ち開く
新鏡面 青山 都て是 好屏風 寒蝉(かんせん)高鳥 清愁の外 
酒力 未だ多からざるに秋興 逸(いつ)に 夕陽 聊か貸す半林の紅
【意味】
竹の小かげや松の影が美しく茂って見え、十里も続く平らな堤に
一筋の道が通っている。湖水の青々とした水面はみがきたての
鏡のように眼前に開け、周囲の山々は青く、まるで美しい屏風
を廻らしたかのよう。ひぐらしの鳴く声を聞き、空高く舞い上がる
鳥を見ていると寂しくて憂鬱な気持ちが去り、折れ曲がったあし 
や枯れたはすの風景はちょっとした風景画の中にいるようだ。 
酒の勢いがまだまわらないのに秋の感興が湧きおこって気ままに
楽しんでいる。夕日が林の半分を照らし、そこだけが赤く見えて
いる。
*蔥蘢…青く茂るさま *清愁…さみしく憂鬱な気持ち *寒蝉…ひぐらし
*折葦…折れ曲がった葦 *小景…ちょっとしたながめ、風景画
*秋興…秋に感じて興がわくこと *逸…きままに楽しむ
*聊…ほんの少し。わずか。 *半林…林の半分
          【出典:北潭(史粛・金)】
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